40代独身、実家暮らしって実際どうなの?メリット・デメリットを徹底解説!

40代独身で実家暮らし。
この言葉を聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
- 「自立していない」
- 「親に甘えている」
- 「結婚できない人」…
もしかしたら、そんなネガティブなイメージを持っている人もいるかもしれません。
実際に私も、
- お母さんが家事とか全部やってくれるんでしょ。
- 家賃がいらないから、お金を全部自由に使えて羨ましい。
- 独身貴族で優雅な生活だね。(今でもこの言葉、使う人いるんだ…)
など、それぞれの立場から、いろんな意見をいただきました。
もしかしたら、「自分の周りには独身で実家暮らしなんて、自分くらいだ」と思っている人がいるかも知れません。
でも、実際のところ、40代独身で実家暮らしをしている人は、決して少なくありません。
この記事では、実際のデータ、体験談を通して、40代独身の実家暮らしのメリット・デメリットを解説していきます。

世間の声に惑わされず、自分にとって何が大切なのかを考え、自分らしい生き方を選択していきましょう。
世間体は? 40代独身実家暮らしに対するイメージ

40代独身で実家暮らしをしていると、「世間体」が気になる、という人もいるかもしれません。
実際、インターネット上では、
- 「40代独身実家暮らしは甘え」
- 「自立できていない」
- 「結婚できない理由がある」
など、否定的な意見を目にすることもあります。
一方で、
- 「親の面倒をみている」
- 「経済的に賢い選択」
- 「家族の仲が良くて羨ましい」
など、肯定的な意見もあります。
そもそも40代の未婚率ってどのくらいなの?
総務省統計局の「令和2年国勢調査」によると、40代の未婚率は、男性で約3割、女性で約2割となっています。
年代を問わず、未婚率は年々増加しています。

出典:総務省統計局の「令和2年国勢調査」(https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/index.html)
40代独身の実家暮らしは、年々増えている!?
令和3年の国民生活基礎調査の概況によると、65歳以上の人がいる世帯で「親と未婚の子のみの世帯」の割合が増加しています。
つまり親が65歳以上で、ある程度年齢を重ねた独身者が、親と同居するケースが増加傾向にあることから、40代独身実家暮らしは、決して珍しいことではないのです。

出典:令和3年の国民生活基礎調査の概況
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa21/dl/02.pdf)
40代独身実家暮らしのメリット

実家暮らしを続ける人が増える背景には、それなりの理由があると考えられます。
ここでは、実家暮らしのメリットをご紹介します。
経済的メリット
- 家賃、食費、光熱費などを節約できる。
- 貯蓄や自己投資に回せるお金が増える。
- 親からの経済的援助を受けられる場合も。

私の場合、体調面で一時的に働けない時のセーフティーネットになりました。
精神的メリット
- 一人暮らしの寂しさや孤独感を感じにくい。
- 親といつでも話せる安心感がある。
- 精神的な支えを得られる。
健康的な生活

- 共同生活により、生活習慣が乱れにくい。
- 病気になった場合も、家族のサポートを受けやすい。
- 栄養バランスの取れた食生活になりやすい。
家事分担

- 親が元気なうちは、家事を任せられる。
- 家事を分担できるため、自分の時間が増える。
親孝行
- 親の近くにいることで、親孝行ができる。
- 親の様子をいつでも確認できる。
- 親との思い出をたくさん作れる。
40代独身実家暮らしのデメリット
一方で、40代独身実家暮らしには、以下のようなデメリットもあります。
自由な時間・空間の制限

- 生活リズムにズレがある。
- プライバシーの確保が難しい。
- 価値観が合わず、ストレスを感じることも。
自立心の低下
- 親に頼りすぎてしまい、生活スキルが身につかない。
- 経済的に親に依存してしまう。
- 将来的に、一人暮らしになった時、困難に直面する。
将来への不安

- 介護が必要になった場合、仕事と介護の両立ができるか不安になる。
- 親が亡くなった後、一人で生きていけるか不安になる。
- 自分自身の老後資金、住まい、健康などに不安を感じる。
世間体
- 周囲からの偏見やプレッシャーを感じることがある。
- 「自立していない」「親に甘えている」と思われるのではないかと不安になる。
【体験談】私が実家暮らしをしてみた結果

実家暮らしを選んだ理由
30歳で初めての一人暮らし。
自由を満喫しましたが、時に心細さを感じることもありました。
体調を崩し、経済的な理由も重なり、実家に戻ることに。
一人暮らしで、自分のことは自分でやる、という当たり前のことを学び、精神的にも成長できたと感じています。
でも、それ以上に、家族のありがたみ、温かさを改めて実感しました。
近くにいると両親の衰えを感じ、徐々に将来の介護への不安も…。
正直、実家暮らしは、楽なことばかりではありません。
自分の時間や自由が制限されることもあります。
でも、親と一緒にいられる時間は、限られています。親が元気なうちに、たくさん思い出を作りたい。親孝行したい。そう思っています。
40代になって感じた、周囲の反応の変化
周囲の反応は、30代の頃と、40代になった今とでは、少し変わってきたように感じます。
30代の頃は、「まだ結婚しないの?」「いつまで家にいるの?」と言われることもありましたが、
40代になり、両親も高齢になってくると、
- 「親御さんも安心だね」
- 「娘さんが一緒にいてくれるなんて羨ましい」
など、言われることが増えました。
世間の意見なんて、意外といい加減なものだな、と感じています。
大切なのは、自分がどうしたいか、どう生きたいか。
親との関係も、自分自身の生き方も、自分で決める。
それが、後悔しない人生を送るために、一番大切なことだと、私は思います。
作業療法士の視点から〜高齢の親との暮らし〜

作業療法士として、多くの高齢者の方々と接する中で、親との同居は、メリットもデメリットもあると感じています。
親との同居は、親の心身の健康状態を把握しやすく、何かあった時にすぐに対応できるという安心感があります。
また、親との会話や交流が増え、孤独感を軽減できるというメリットもあります。
でも、親の介護が必要になった場合、他に兄弟がいたとしても同居している方の介護負担が大きくなる場合が多いです。
親との価値観の違いや、生活習慣の違いから、ストレスを感じることもあります。
大切なのは、親とのコミュニケーションで、お互いの気持ちを尊重し合うことだと思います。
そして、もし介護が必要になった場合は、一人で抱え込まず、専門家や地域のリソースを活用することが大切です。
【まとめ】世間体など気にせず、自分らしい生き方を選ぼう!

この記事では、40代独身の実家暮らしのメリット・デメリットをご紹介してきました。
メリットは下記の5つです。
- 経済的メリット
- 精神的メリット
- 健康的な生活
- 家事分担
- 親孝行
もちろん、デメリットもあります。
- 自由な時間・空間の制限
- 自立心の低下
- 将来への不安
- 世間体
今、実家暮らしをしている人の中には、
「40代独身実家暮らしは甘え」「自立できていない」などと言われ、
肩身が狭い思いをしたことがあるかもしれません。
相手は本当に心配してくれているのかも知れませんが、どうするか決めるのは自分です。
年々増加している、40代の実家暮らし。
世間体や周囲の意見に惑わされず、自分にとって何が大切なのか、自分はどう生きたいのかを考え、自分らしい生き方を選ぶことが大切なのではないでしょうか。