【40代ミニマリストの防災】〜実家暮らしのリスクと対策〜

- 「地震が来たら、うちは大丈夫かな…」
- 「親を連れて、どうやって避難しよう…」
- 「お水と食料、あとは何が必要なんだっけ…」
高齢の親と暮らしていると、災害時の不安も大きいのではないでしょうか?
自分一人なら、とりあえず逃げればいいのかも知れないけど、
足腰の弱った親を連れて、安全に避難できるのか…。
持病の薬は? 普段使っている杖や、入れ歯は?
そもそも、この古い家は、地震に耐えられるのか…。
考え出すと、キリがないですよね。
この記事では、災害時の実家暮らしのリスクと、高齢の親との防災対策を解説していきます。
実家暮らしは災害に弱い?高齢の親を持つ子が、知っておくべき3つのリスク
実家暮らしは、親の体調や状況の変化に気づきやすい、というメリットがある一方で、災害時には、以下のようなリスクが考えられます。
耐震性・老朽化のリスク

- 耐震性の不足:古い家屋の場合、現行の耐震基準を満たしていない可能性がある。
- 老朽化:屋根、外壁、配管などの老朽化により、地震や台風などの際に被害を受けやすい。
- バリアフリー未対応:高齢の親にとって、家の中の段差や狭い通路は、避難の妨げになる。
- 火災のリスク:古い配線からの漏電、故障した古い家電製品などは、火災の原因になる。
物が多いことによるリスク
- 転倒・落下:地震の揺れで、家具や物が倒れたり、落下したりして、怪我をする危険性がある。
- 避難経路の妨害:倒れた家具や散乱した物が、避難経路を妨げてしまう可能性がある。
- 火災の延焼:可燃物が多いと、火災が発生した際に、燃え広がりやすい。
- 捜索・救助の遅れ:物が多いと、捜索や救助活動の妨げになる。
高齢の親の避難・介護のリスク

- 避難の遅れ:高齢になると、どうしても動作がゆっくりになり、避難に時間がかかる。
- 避難経路の確保:親の歩行能力や、車椅子の使用などを考慮した、避難経路の確保が必要。
- 避難所での生活:避難所での生活は、高齢の親にとって、大きな負担となる。
- 介護者の負担:40代独身者が、一人で親の避難、介助、避難所での生活を支えなければならない場合、負担が非常に大きくなる。
実家暮らしの防災対策5ステップ

ここでは、実家暮らしの防災対策を、5つのステップに分けて解説します。
家の耐震性は大丈夫?家具は固定されている? 避難経路に物は置いてない?
まずは現状を確認し、問題点を見つけましょう。
お住まいの自治体によっては、無料耐震診断や補強工事の助成がある場合も。
一度、確認してみましょう。
避難場所、避難経路、安否確認方法など、家族で話し合いましょう。
自治体のホームページでは、ハザートマップや避難所、防災対策についてもまとめて解説しているので、一度目を通しておくと◎。

災害用伝言ダイヤル(171)は、毎月1日、15日に、体験利用することができます。
家具の固定、窓ガラスの飛散防止、感震ブレーカーの設置など、できることから始めましょう。
普段使いできるものや、高齢の親に必要なものを厳選して準備しましょう。
こちらのサイトでは、一緒に住んでいる人数や性別、年齢を踏まえて、備えておくべき食料や日用品をリストアップしてくれます。
参考:東京備蓄ナビ(https://www.bichiku.metro.tokyo.lg.jp/tool/)
備蓄品の消費期限、電池の確認、親の体力や健康状態に合わせて、年に一度は防災対策を見直しましょう。

9月1日の防災の日に、非常持ち出し袋や備蓄品のチェックを行うようにしています。
私が実践している防災対策
我が家は、築50年を超える古いマンションです。
数年前のリフォームで、室内の段差をなくし、通路を広く、そして、タンスなどの家具は処分して作り付けのクローゼットに変更しました。
でも、大きな地震が来たらどうなるか…やはり不安はあります。
そこで、以下のような防災対策を実践しています。
避難経路の確保
廊下や玄関には物を置かないようにしています。
特に、親の部屋から玄関までの経路は、整理整頓を心がけ、冷蔵庫の上など、高いところにものを乗せないように注意しています。

非常用ライト

廊下に、地震を感知して自動点灯する非常用ライトを設置しています。
停電時にも、足元を照らしてくれるので安心です。
非常用持ち出し袋
下駄箱に、私と両親、それぞれの非常用持ち出し袋を置いています。
中身は、水、非常食、常備薬、着替え、現金など、必要最低限のものを厳選し、持ち出しやすいように。
私は、こちらの「災害の備えチェックリスト」を参考に準備しました。
参考:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/content/000111250.pdf)
水・食料品の備蓄

水は1人1日3リットルを目安に、1週間分を備蓄しています。
食料は、調理不要で日持ちするものを中心に、ローリングストックで消費期限切れを防止。
両親が好きな甘いものも常備しています。
簡易トイレ・トイレットペーパーの備蓄
災害時、トイレが使えなくなる可能性があるので、簡易トイレとトイレットペーパーを備蓄しています。
水が貴重になるので、ウェットティッシュやボティーシートも合わせて準備しています。
寝室には履物
寝室には、普段から履いているスリッパを必ず置いています。
地震でガラスなどが散乱している場合でも、安全に避難できるようにするためです。
避難場所の確認

両親と一緒に避難場所まで歩いてみることで、実際にどのくらい時間がかかるか、持ち出しリュックが運べるかなどをシミュレーションでき、安心につながります。
【まとめ】今すぐ、できることから始めてみませんか?
今回は、40代独身実家暮らしの防災について、解説してきました。
実家暮らしには、
- 古い家屋の耐震性・老朽化
- 物が多いことによる転倒や避難の妨げ
- 高齢の親の避難・介護
という、3つのリスクがあります。
これらのリスクを軽減するためには、
- 実家の現状把握
- 家族との話し合い
- 家の中の安全対策
- 防災グッズ&備蓄品の準備
- 定期的な見直し
の5つのステップが重要です。
「まだ大丈夫」「うちは大丈夫」
そう思わずに、今すぐ、できることから防災対策を始めましょう。