実家の固定電話は必要?不要?解約から6ヶ月たった感想。

- 「家の電話、最後に使ったのいつだっけ…」
- 「固定電話の料金が、もったいない気がする…」
- 「家族との連絡は、スマホで十分だし…」
など、固定電話の必要性に疑問を持ったことはありませんか?
でも、解約となると
- 「家の電話がないと、困ることってない?」
- 「解約って、手続きがなんだかめんどくさそう」
など、腰が重くなることも。
この記事では、高齢の親と暮らす私が、
固定電話を解約するメリットと注意点、解約の流れ、実際に解約してみて感じたことなどを、具体的にお伝えします。
固定電話との付き合い方、一度見直してみませんか?
実家の固定電話を解約したきっかけ
我が家の固定電話、最後に使ったのは、いつだったか…。
かかってくる電話といえば、
- 保険や金融商品のセールス電話
- 「ご自宅に伺って、何でも買い取りします」という、しつこい勧誘電話
- 兄を名乗る男からの、怪しい電話
くらいでした。
しかも、最近は、親戚や親の友人とも、携帯電話でやり取りすることがほとんど。
こんな状況だったので、固定電話の存在意義に、疑問を感じ始めていました。
また、我が家はケーブルテレビでインターネット回線と電話を契約していて、月々約5,300円。
「通信費、もっと安くならないかな…」
そう思って調べてみると、光回線のみなら、4,000円以下で済むことが分かりました。

通信速度が早くなって、節約にもなるんだ!
いっそ固定電話を解約して、光回線に乗り換えようかな。
そう思い始めたことが、固定電話の解約を考えるようになったきっかけでした。
固定電話を解約する3つのメリット
固定電話を解約すると、以下の3つのメリットがあります。
固定費の削減
毎月かかっていた基本料金がなくなるので、家計が助かります。
総務省の調査によると、固定電話の平均基本料金は、月々約1,469円。
これがなくなるだけで、年間17,633円の節約になります。

浮いたお金で、親と美味しいものを食べに行ったり、プレゼントをちょっと豪華にしたり、親孝行の資金に充てることもできます。
出典:総務省「情報通信白書 ICTサービスの利用動向」(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd242410.html)
不要な電話から開放される
高齢者は、特に悪質な電話勧誘や詐欺のターゲットになりやすいので、注意が必要です。
しつこいセールス電話や、詐欺まがいの電話に、悩まされることがなくなります。
これは大きな安心材料だと感じています。
電話を置くスペースが不要になる
電話機や電話台が不要になり、部屋がスッキリします。
ほこりがつきやすいコード類がなくなるため、掃除の手間も減らせます。
固定電話の解約の前に、確認すべき注意点

固定電話を解約する前に、いくつか注意しておきたい点があります。
通話料が高くなる可能性がある
電話会社によりますが、固定電話はスマートフォンより安く通話できる場合があります。
そのため、電話をよくかける人の場合、かえって通話料が高くなることも。
しかし、スマートフォンのプランによっては、「かけ放題」や「5分通話無料プラン」などがあり、これらを利用することで、固定電話よりも通話料を抑えることができます。
連絡先を変更する必要性がある
クレジットカードや保険など、各種の登録を固定電話の電話番号で行っている場合は、固定電話の解約後、登録する電話番号の変更手続きが必要です。
変更し忘れてしまうと大事な連絡が届かないことも。
また、親戚や友人とのやり取りが固定電話の場合は、連絡先が変わったことを伝えましょう。
緊急時の連絡手段が減る可能性がある
災害時はインターネット回線に障害が生じたり停電したりすると、携帯電話やスマートフォンは使用できなくなります。
一方で、インターネット回線を使用しないアナログ回線の固定電話は、停電時でも使用できる可能性があります。
- アナログ回線でも、電源不要の電話機でないと、停電時は使えません。
- ひかり電話などのIP電話は、インターネット回線なので停電時は使えません。

災害時の連絡手段としては、災害用伝言ダイヤル(171)の利用を検討しましょう。
実家の固定電話を解約する流れ – 3ステップで完了!

「固定電話の解約って、難しそう…」「面倒くさそう…」
そう思っていませんか?
実は、固定電話の解約は、とっても簡単なんです。
ここでは、実家の固定電話を解約する流れを、3つのステップに分けて、分かりやすく解説していきます。
【最難関!】親を説得する
固定電話の解約で、唯一難しいのは、親の説得かもしれません。
特に高齢の親は、「固定電話はあって当たり前」「なんとなく、なくなると心配」など、感情的に受け入れられない可能性があります。
親を説得するためには、以下の手順で進めていくのがおすすめです。
- 親の不安を理解する
なぜ親は固定電話を手放したくないのか、その理由をじっくりと聞いてみましょう。
「固定電話がないと、緊急時に連絡が取れないのではないか」など、親の不安や心配事に、丁寧に耳を傾け、共感することが大切です。 - メリット・デメリットを説明する
固定電話を解約するメリット(迷惑電話がなくなる、固定費が削減できるなど)と、デメリットを、分かりやすい言葉で説明しましょう。
親の不安や心配事を解消できるように、代替案(災害用伝言ダイヤルなど)を具体的に提案しましょう。 - お試し期間を提案する
いきなり解約するのが心配な場合、休止という選択肢もあります。
「もし、不便だったら、また元に戻せばいいから」と、安心させてあげることが大切です。
通信会社への連絡する

親の同意を得たら、次は、通信会社に連絡して、解約手続きを行います。
通信会社のホームページで確認する。
明細書の「お問い合わせ先」を確認する。
「NTT 固定電話 解約」などで調べると、簡単に連絡先が見つかります。
電話、またはインターネットで、解約を伝える。
通信会社によっては、どちらか一方でしか受付をしていないので注意。
解約日、解約にかかる費用がある場合は確認する。
インターネット回線とセットで契約している場合は、インターネット回線の契約内容も確認する。
連絡先を変更する
固定電話を解約したら、忘れずに、以下の変更手続きを行いましょう。
- 各種サービスの登録変更
クレジットカード会社、銀行、郵便局、保険会社、公共料金、新聞など、固定電話番号を登録しているサービスがあれば、新しい電話番号に変更しましょう。 - 親族、友人、知人への連絡
固定電話を解約したことを説明し、新しい電話番号(携帯電話など)を伝えましょう。
年賀状のやり取りがある人は、その時に伝えるのも◎。

病院や薬局からの連絡先を固定電話にしている場合は、必ず新しい電話番号に変更しましょう。
【体験談】実家の固定電話を解約してみて感じたこと
家族への説明・サポートは丁寧に
父は、「家の電話は、なくなると困るだろ!」と、猛反対。
でも、よくよく話を聞いてみると、具体的に何が心配なのか、本人も分かっていない様子でした。
そこで、私は、
- 固定電話を解約するメリット(迷惑電話がなくなる、固定費が削減できる)
- デメリット(緊急時の連絡手段が減るなど)
- 代替手段(災害用伝言ダイヤル、LINEなど)
を、丁寧に説明しました。
母は、「年に1度、FAXを送りたい相手がいるから、固定電話は必要」と言っていました。
そこで、「コンビニでFAXが送れるよ」と伝えると、あっさり了承してくれました。
親の気持ちに寄り添い、丁寧に説明し、安心させてあげることが、何よりも大切だと感じました。
解約は簡単にできた
我が家の場合は、契約していたケーブルテレビのカスタマーセンターに電話をしました。
電話口で、契約者情報などを聞かれ、後日、担当者がレンタル機器を回収にきて解約が完了しました。
固定費が節約できた
家の通信費は、電話とインターネット代で約5300円から、光回線に乗り換えて約3900円になり、月々1400円の節約に。
年間で計算すると、約16,800円の節約になりました!
通信速度も早くなり、大満足です。

ちなみに、使わなくなった電話機は、メルカリで5000円ほどで売れました!
電話がなくなり、スッキリした
テレビの横に置いていた電話機がなくなり、本当にスッキリしました。
ゴチャゴチャしていたコードがなくなったので、掃除がしやすくなり、母も大喜びです。
親が詐欺にあうリスクを減らせた
我が家にも、以前、「オレオレ詐欺」の電話が1度かかってきたことがあります。
ある日、突然、兄を名乗る電話がかかってきて、母は、すっかり騙されていました。
たまたま私が在宅中だったので、2度目の電話には私が出て、事なきを得ましたが…。
本当に、恐ろしいですよね。
固定電話を解約してからは、詐欺電話の心配がなくなり、ほっとしています。
電話がならず、静かになった

食事の準備中、テレビを見ている時、親が寝ようとした時…なぜかタイミング悪く電話がなるんですよね。
しかも、決まってセールス電話…。
「またか…」と、うんざりしていました。
でも、固定電話を解約してからは、そんな煩わしさから解放されました!
【まとめ】我が家の場合、実家の固定電話は不要だった
この記事では、固定電話を解約するメリットと注意点、解約の流れ、実際に解約してみて感じたことなどを、お伝えしてきました。
固定電話を解約するメリットは、以下の3つです。
- 固定費の削減
- 不要な電話から開放される
- 電話を置くスペースが不要になる
実際に、私が固定電話を解約して、6ヶ月。
今のところ、困ったことは何もありません。
むしろ、
- 固定費が削減できた
- 部屋がスッキリした
- 親が詐欺にあうリスクが減った
- 静かな時間が増えた
など、メリットばかりです。
もちろん、人によっては、固定電話が必要な場合もあると思います。
でも、もし、あなたが、
「最近、家の電話、使ってないな…」
「固定電話の料金、もったいないな…」
そう感じているなら、思い切って、固定電話の解約を検討してみてはいかがでしょうか。